パッシブハウスとは?

こんにちは。新津組 代表の新津です。

これから私たちが建築を進める佐久平パッシブハウス(PHI認定申請予定)。
ですが、そもそもパッシブハウスとは何なのでしょう?
ブログの初回はパッシブハウスについて説明していきます。

パッシブハウスをひと言で言うと?

「世界基準の超快適・超省エネ住宅」。
30年以上の歴史のあるパッシブハウス専用の計算ソフトを用いて
建物全体の性能値を計算し、快適な温度・湿度・空気質を保ちながら、
エネルギー消費を極限まで抑えることが可能になっています。

外皮の性能を従来の2~3倍にも高めることでアクティブ(=積極的)な冷暖房を減らし、
熱交換換気や内部発熱などのパッシブ(=受動的)な手段で室内環境を整えていきます。
更に、パッシブには自然の力、つまり太陽熱を最大限に利用するという意味も込められています。
設計手法の一つである「パッシブデザイン」とは区別がややこしいのですが、
パッシブデザインを最大限に突き詰めたものがパッシブハウスだと言うこともできると思います。

パッシブハウスになるのは新築住宅だけ?

性能基準さえ満たせば、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造などの工法は問いません。
特定の材料や設備を使わない完全なオープン工法であり、誰でも自由に建てることができます。
戸建て住宅だけでなく、アパートなどの集合住宅や、
オフィスや庁舎などの非住宅でもパッシブハウスにすることができます。
既存建物の性能向上リノベーションにも対応しています。(改修の場合、性能基準はやや甘めになります)

住宅にもさまざまな工法がありますが、CO2排出削減という意味で最も優秀なのは木造です。
樹木本来の断熱性能も優れていますし、高気密化・高寿命化する施工方法も確立しています。
国としても脱炭素社会に向けて公共建築物を木造化する動きが加速していますし、
民間レベルでも非住宅のパッシブハウス級物件が出てきています。

世界でパッシブハウスはどれくらい建てられているのか?

ドイツパッシブハウス研究所が規制する性能基準を満たし、第三者検査を受けた建物は
正式な「パッシブハウス」として認定を受けることができます。

認定済みのパッシブハウスはパッシブハウスデータベースで検索することができます。
https://passivehouse-database.org/

右上の「Sprache」から言語を「English」に切り替えると分かりやすいです。
検索条件の「Country」で国を切り替えていくことができますが、発祥地のヨーロッパはもちろん
アメリカ、ブラジル、オーストラリア、ニュージーランド、アラブ、中国、タイなど、
気候が全く違う世界中の国々でパッシブハウスが建設されているのが分かります。
当然、多雨多湿の日本でも問題なくパッシブハウスを実現することができるのです。

「なんちゃってパッシブハウス」に注意?

本来は認定を受けるまで正式に「パッシブハウス」を名乗ることはできません。
それを理解している実務者であれば、認定前のものと認定済みのものを明確に区別して記載しています。
○○パッシブハウス(仮称)/(認定申請中)/(予定)など、物件名の前後に括弧付きで注釈したり、
「パッシブハウス級」や「準パッシブハウス」などと書くこともあります。
とは言え、パッシブハウスという名前に商標登録がある訳でもなく、
詐称することに罰則がある訳ではないので、どう名乗るかどうかは作り手の良心に委ねられます。

一番良く見られるケースは「パッシブデザインの家」を「パッシブハウス」と書いているものです。
認定済みパッシブハウスと意図的に混同させるように書いていれば大問題でしょうが、
多くは単純に担当者の知識不足が原因ではないかと思っています。
住宅のプロでも勘違いの宣伝広告をしてしまうのですから、一般消費者の方から見ればとても紛らわしいですね。
本物の認定パッシブハウスに住みたい!正しい情報が欲しい!という住まい手の方は
こういった「なんちゃってパッシブハウス」を見抜ける知識が必要となってきます。

こうして情報発信をする意義とは?

2009年に鎌倉で日本初のパッシブハウスが建てられて以来、
全国で様々な工務店が実践を繰り返してきました。
私たちの今回のプロジェクトも、先駆者の皆さんの知識と技術を活用させていただいています。
パッシブハウスに挑戦しようとしている実務者の皆さんも今後ますます増えていくことでしょう。
これから住宅を建てようとしているお施主様も、きっと様々な情報を必要とされている事と思います。

このブログも少しでも誰かの助けになればと願います。
今後も積極的に情報を公開していこうと思いますので、引き続きご覧いただければ幸いです。

まとめ

  • パッシブハウスは世界最高の快適性&省エネ性!
  • 日本を始め世界中のさまざまな気候に対応している!
  • パッシブハウスに対する正しい知識を身につけよう!

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